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2012年3月18日 (日)

2012年NHK大河ドラマ『平清盛』第十一話の感想

 2012年NHK大河ドラマ『平清盛』第十一話の感想を申します。あらすじ、出演者については、公式サイトがくわしいです。
 ↓ ↓ ↓
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/index.html

 さて、物語開始早々から、崇徳上皇が佐藤義清の出家に動転して、「義清だけが、わが心の拠り所だったのに!」と、叫んだのには、仰天しました。そんな崇徳上皇へ、自分の本当の父が白川法皇であり、「あなた様同様」捨てられたと、語る清盛。父であるはずの鳥羽上皇から、叔父子と呼ばれていることなど、不倫に隠し子と、すさまじい皇室スキャンダルが暴かれますが(まあ、くわしい歴史書では有名な事実として載っていますけれども)、これ、本当にNHK製作ですよね? そして、崇徳上皇と清盛は心許した主従のようですが、せっかく皇子が誕生したのに、政治の実権は、父と側室の得子ががっちりキープとは、崇徳上皇には他に優秀なブレーンがいなかったのでしょうか。不運な人ですなあ。この運の悪さが、後の暴走につながるのでしょうかね。
 第十一話は、前半がこのエピソードで、後半は性格のよい妻、明子が流行り病にかかって、呆気なく世を去り、清盛は狼狽し、祈祷の僧侶に斬りかかろうとするほど逆上しますが、家来の持国(だったと思います)に、命懸けでいさめられ(ぎゅっと抱きついて、まあ大胆な)、この怒りを理不尽な朝廷や社会に向けようとします。一連の騒動を見守っていた、清盛の父、忠盛(血はつながっていないそうです)は、荒ぶる清盛に、実父、白川法皇の血が流れているのだと悟って、立ち尽くす、というもの。私は白川法皇がどのような演技をするか、演出がなされるのかと、楽しみにしていましたが、結局、出て来なかったのかな? 清盛もキャラが立っていますが、彼がもののけの子だとすれば、朝廷側は、まるで魑魅魍魎です。もっと、清盛の大胆不敵さが見たいなと、願っております。それでは。

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コメント

 今晩は。
 ドラマを勧めた者としてはアフターフォローってことで書き込みします。
 白河法皇は、ドラマの最初の頃には出てましたよ。
(キャストは伊東四朗さんで、実に憎らしい怪演でした!!)
 史実として、白河法皇も若い頃は
「中宮賢子を大変愛してらしていらして、
重病になっても宿下がりを許さず、
御所で彼女が亡くなってからも『死の穢れ』をいとわずに抱き締め続けていた
(賢子の生前は、当時の天皇としては妃の数も少なかった)」逸話があり、
『清盛』の明子への愛情と死に対しての狂乱は、
そういうのも踏まえての『親子』の表現と思ってました。
 朝廷が、言われるとおり魑魅魍魎のダークサイドとすれば
明子と結婚してからの清盛の家は基本とても暖かでホッと出来てたので、
「しばらく、コミカルや息抜きの場面は
源氏の『ダメ舅とツンデレ嫁』になるのかな…?と。」
 なお、乱れる清盛を止めてた家来は『平盛国』と言います。
 ドラマでは元漁師の子で、
縁あって平忠盛・清盛親子に取り立てられ武士として仕えてる設定です。
 史実では『清盛が盛国の屋敷で亡くなってる』
『平家滅亡後に源氏に捕らえられ、既に高齢なこともあり助命されたが、
源氏になびくのを拒否し経を唱えながら餓死した』逸話が残る人でして、
相当な忠臣で清盛の信頼が厚かったのは間違いないようです。

投稿: 天里友香 | 2012年3月19日 (月) 18時57分

いらっしゃいませ。たくさんのコメントとご教示、ありがとうございます!
(あらためて、わが日本史オンチぶりを痛感させられます)
なるほど、そうかと、うなずくばかりで、肝心のコメントが出てきませんが。
歴史物を楽しむためには、予備知識が必要でしょうね。
(どの本がよいか、また教えてください)
魑魅魍魎の朝廷(白川法皇の再登場希望!)、みんな仲良しハートウォーミングな平家とあれば。
「弱肉強食の野獣集団、源氏」でしょうか?
第十二回以降も、ますます楽しみになってきました。

投稿: 紅林真緒 | 2012年3月19日 (月) 23時53分

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