『仮面の忍者赤影Remains』(原作:横山光輝 漫画:神崎将臣 秋田書店)1巻の補足&2巻の感想
漫画単行本『仮面の忍者赤影Remains』(原作:横山光輝 漫画:神崎将臣 秋田書店)1巻の補足&2巻の感想を申します。ネタバレに加えて、ややこしい構成ですみません。
さて、1巻の補足としましては、影一族の敵側にあたる、甲賀幻妖斎の部下達の名前と、赤影側の忍法について。なお、( )内はその忍法を使った者です。
○大熊の権三←疾(赤影)
○霞谷七人集 土蜘蛛←剛力掌(青影)、影式十字剣(白影)、弾嵐(白影)
○霞谷七人集 夢堂典膳←影式十字剣による剣技(白影)
○霞谷七人集 岩鉄←拳闘(赤影)
変わり身の術など、小技は省略させていただきました。影一族は技を発する時、「影忍法 ○○」と、言う場合が多いようです。
この作品で目立った特徴は、横山光輝作品が、味方も敵も一対一というパターンが多いのと異なって、赤影をリーダーとする、チームプレイで戦っていることです。ある意味、ジャンプっぽいというか、男同士の友情や結束好きの方にはお勧めですよ。
それでは、2巻のあらすじと感想に参ります。お話としては、黒鉄城攻防戦の、思いがけない犠牲をともなった決着。2巻のメインともいうべき、謎の亡霊列団との戦いと、甲賀幻妖斎の過去と、赤影や影一族元祖とのつながりについて。そして、地獄嶽の戦いと、砂嵐の中からついに姿を現した、金目教本陣=罵邊屡(ばべる)! これでは、有名なあの横山光輝作品そっくりではないか、超能力少年や三つのしもべがいるのかと、ツッコミたくなるところで、3巻へ続きます。惜しい!
先ほどに続きまして、左に幻妖斎の部下、右に影一族の必殺技を並べてみましょう。
○霞谷七人集 蝦蟇法師〔黒鉄城攻防戦〕←飛翔凧(白影)
○金目の忍び←疾風剣(赤影)
○霞谷七人集 黒童子←山嵐&山嵐十字剣(赤影)
○霞谷七人集 蝦蟇法師〔亡霊列団戦〕←亡霊列団で追突(赤影)
一部、忍法ではないのも混じっていますね(苦笑)。罵邊屡(ばべる)編では、霞谷七人集の朧一貫と戦闘中ですが、どうなるでしょうか(知っていますが、秘密)。
幻妖斎が元々、影一族の者であったこと、赤影と深い因縁があったという過去のお話には驚かされますが、それにしても、中盤のそれを除いて、バトルシーンがノンストップなのにはもう、仰天です。しかも、たるんだり、だれたりしておりません。まるで、選りすぐったかのように、激しく戦う赤影がすこぶるイケメン、じゃない、かっこいいです。そして、赤影が行きずりの少年に優しくしたからといって、青影が自棄になっている場面は笑えました。白影はすかさず、「こんな時に嫉妬しとるのか!?」と、呆れていたのも、おもしろかったです。
プレイコミックを読んでいるのだから、単行本を読んでも・・・・と思われるかもしれませんが、上質の紙でイケメン度が増した赤影達を見、アクションシーンをあらためて堪能できます。毎回、予想を上回る展開と演出には精神的土下座ものです。さあ、次の3巻はしばらく待たなくてはいけないのですね・・・・。待ちきれない人は、私のように、プレイコミックを読みましょう。今月にあたる9月号は、鬼武者Soulのスペシャルコラボカードがついてくるそうですよ。これからも、赤影で盛り上がれますように。それでは。
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