『働く!? おそ松さん~IN おそ川書店~公式アンソロジー』(KADOKAWA)の感想
『働く!? おそ松さん~IN おそ川書店~公式アンソロジー』(KADOKAWA)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
アニメでニートだったはずの6つ子が、出版社に就職して活躍するという内容です。チビ太やトト子といった、メインキャラクターもそれぞれに働いています。イヤミの登場は少なめでしたね。さらに、このアンソロジーでは、6つ子の顔はアニメのままですが、他人同士のようで、冒頭にキャラクター紹介兼設定が載っています。だから、チョロ松がおそ松を、カラ松が一松を、先生と呼んだり、また、十四松が一松を呼び捨てにしたり(これは少々違和感がありました)しています。
しかしながら、十人の作者様がキャラクターの基本設定をしっかり守っているせいか、予約購入する際は、「アンバランスで、悪い方向へぶっ飛んだ内容だったら、どうしよう」と、危ぶんでいたのですが、そのようなことはなく、安心して楽しく読めました。
反面、よい意味のぶっ飛びよう、パワーやノリにやや欠けているように感じられましたね。かわいらしい、楽しい、場面によっては感動、でも、大笑いするほどではない、というところです。『おそ松さん』初心者やファンの方にも読めるし、お勧めですけどね。
掲載作品の中で、私は、「エース・カラ松とサイン会」(百草)、「ライジング編集・チョロ松の受難」(匡埜文)、「一松流文豪道」(PePe)がお気に入りです。できることならば、ドラマCDのように、働く6つ子シリーズとしてほしいところです。それでは。
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