『ぶるうふいるむ物語 秘められた映画史70年』(三木幹夫・立風書房)の感想
『ぶるうふいるむ物語 秘められた映画史70年』(三木幹夫・立風書房)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
タイトルは、ブルーフィルムのことです。古本屋さんで入手した、昭和50年発行の本ですが、今も販売されているでしょうか。
そう、こちらはブルーフィルム70年史のことを、作品群や警察に摘発された事件などを絡めて描かれています。ブルーフィルムのことを、作中では、「青映画」と表現されており、楽しそうな語り口調ですが、なかなかの力作だと思います。
ただ、この本は時代的、事件的(わいせつ系とも裏社会系とも)? に、おもしろいですが、感動するとか、ムラムラするのは、難しいでしょうね(実は、私、それらをひそかに期待しておりました)。コラムみたいな文体ながらも、資料の要素が大きいですから。
今、わざわざ、青映画を作成する人々は、いないのではないかと思いますが、禁止されているからこそ見たい、楽しみたいという、不思議な人間(女性も少しはいるハズ)の欲望というものを、考えさせられました。
表紙絵や作中イラストは、上村一夫。これは、相当、美麗にエロくて、目の保養になりました。それでは。
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