『どれが恋かがわからない』2巻(奥たまむし・KADOKAWA)の感想
コミック『どれが恋かがわからない』2巻(奥たまむし・KADOKAWA)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
表紙は巨乳アイドルで、触れるのが大好きな、白沢リリ。主人公メイの彼女候補5人のうち、そろそろ、本命や対抗が現われるかと、私は予想していたのですが、いい意味で裏切られました(うれしい悲鳴)。
あらすじを説明いたしましょう。カリンが大胆にメイにせまっていた時、リリが登場しました。あわや修羅場と思いきや、カリンが、自分の劇のファンであるリリへ、泊まっていくように招待していたのでした。そして、一つベッドの上、メイは左にリリ、右にカリンとはさまれてしまうという、天国のような地獄に見舞われます(笑)。
その場は円満に収まったものの、マリアは心理学実習にかこつけて、視線でメイにせまります。リリは英語の勉強にお手上げで、メイに助けを求め、メイは頭のいいカオルに相談します。カオルは仕方なく、リリにとって最適な勉強法をアドバイスした結果、リリのカオルに対する好感度が、「カオル様~~‼ 大天才!」と、爆上がり。リリはメイへの思いを正直に念頭に置くようになり、アイドル活動も順調になります。
カリンはミナトと組んで、キスシーンのある劇の主役にメイを抜擢します。下心満載で、承知するメイ。ところが、カリンも、「メイちゃんとキスできる~~っ」、ミナトも、「メイちゃんの声をたんのうできる~~っ」と、全員下心しかありませんでした(笑)。
しかし、メイの練習も順調一方ではなく、不安に駆られれば、マリアから励ましてもらい、ミナトには声の演技の大切さを知らされます。それでも、自分に自信がなくて、カリンに付き合いの返事ができないメイでしたが、カリンは、「本当の恋人のつもりですごしてみよう」と、アドバイスしてきます。そうして、カリンのかわいい写真がアップされたり、恋人っぽいスキンシップをされたりする一方、リリも負けじと、写真を送ってきて、メイは、ときめきっぱなし。
けれども、セリフを覚えているかどうか、不安のあるメイは、カオルに協力を求めます。セリフを読むだけのはずが、何と、カオルは本気のキスまで始めてきて……。
ストーリー展開のメインは、カリンとミナトが教える劇の練習ですが、表紙がリリであるせいか、彼女は目立っていましたね。カリンほど過激ではないですけれども、自分に正直で、メイへの好意を意識して、もっと仲良くなろうと、ぐいぐいせまっていくところが、私的に、いいなと思いました。反面、英語ができないことが少し残念。
1巻で、カオルがリリを敵認定したのに、リリはカオルに好感度アップで、この二人、このままなのでしょうか、それとも、オヤジ臭いVS女子フェロモン全開系で、カップル化するのでしょうか?
あらすじでは省略しましたが、実は1巻でカオルに叱られた、渡辺というメガネ女子が、メイとカオルの関係について、ツッコミを入れてくるのもおもしろいです。
それから、この漫画は、かわいいしぐさ、ときめくセリフが、あちこちにあって、「うん、うん、いいよね。キュンキュンする」と、読む私も、感心してしまいます。ラブコメディという面ばかりでなく、癒しにもなっているかと、思いましたね。お勧めいたします。3巻も買いましたよ。それでは。
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