『若きドン・ジュアンの冒険』(ギヨーム・アポリネール 須賀慣/訳 富士見ロマン文庫 No.77)の感想
書籍『若きドン・ジュアンの冒険』(ギヨーム・アポリネール 須賀慣/訳 富士見ロマン文庫 No.77)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
エロおもしろかったです!
以前レビューした、同じ作者様の『一万一千本の鞭』に勝るとも劣らぬ、魅力がありました。
前回は、ピカレスクものでしたが、今回は後味が悪くない分、私はある意味、気に入っております。
あらすじを説明いたしますと、主人公は性的好奇心旺盛の少年、ロジェ。田舎のお城のような家に来てから、彼は本領を発揮します。
小さな頃から、美しい叔母にオチンチンを洗ってもらうのが好きだったロジェは、姉のベルトの露出した下半身を確認し、互いに見せ合いっこをします。女中のカート、ユルスュール、エレーヌ達が、下男と、いやらしい冗談をたたき合っていたのも、見逃しません。
図書室で、性の知識と自慰を覚えるなり、妊娠中の管理人の妻を相手に実践し、初体験をすませてしまいます。
母や叔母が、聴罪司祭の前で、性の悩みを懺悔するのも、こっそり聞いています(←台詞ばかりのこの場面、私は結構エッチだと、思いました)。
ついに、ロジェは、女中達と次々と交わり、ベルトと関係します。もう一人の姉、エリーズとも行ない、叔母のマルグリットとも、「夫婦ごっこをしようよ」。
数週間後、エリーズとマルグリットは、妊娠したと、泣きながら、ロジェに訴えます。加えて、ユルスュールまで。ロジェは焦らず、彼女達に熱中している男性達と、それぞれ結婚するように指示します。そして、ロジェは、子供の名付け親になってあげたのでした。
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