『戸川純の気持ち』(月刊宝島編集部:編 JICC出版局)の感想
書籍『戸川純の気持ち』(月刊宝島編集部:編 JICC出版局)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
この本は、奥付によりますと、1984年11月25日初版で1989年7月1日 第5刷のものだそうです。
Amazonをチラ見してみたところ、なかなかのお値段でした、が。
私は、かなり好きです。
内容は、恐らく、月刊宝島に掲載されていたのであろうコラムや写真、インタビュー記事と、書き下ろしです。
特に、写真は、冒頭から、ライブ、旅行、プライベートっぽいものまで、カラーゆえに見応えがあります。
本文は白黒写真ばかりですけれども、それはそれで、たっぷりあって、コスプレ? 変装? っぽいものまで、とてもおもしろいです。
私は、この本が、初めての戸川純本で、CDを買ったり、ライブに行ったりするきっかけになりましたが、とにかく! おもしろーい!
ゲラゲラ笑った後で、驚いて絶句させられることも。
それでいながら、読者(ファン?)からの人生相談がいくつかあるのですけれども、作者様の語りは軽薄で、ふざけているようで、しかし、読者や相談内容を見下したり、突き放したりはせず、結構、真剣に答えておられるのが、好感を持ちました。
逆に、読者、それとも、その内容は真面目なのか? というような、不可思議なものもありましたけれどね。
戸川純があのとおり、不思議ちゃんっぽい外見ですが、私は相当、頭が回って、表現者として真摯に向かい合おうと、しているように感じられます。それでいながら、努力、根性、創意工夫を、私のような他者に察知されないよう、気配りしているのではないかと、思っております。
もちろん、アンチの方にお勧めできませんが、リサイクル本屋様でこの本を見つけられたら、少しでも読んでみてください。
特に、演技、歌手といった芸能志望の方には、参考になるエピソードが含まれていますから。それでは。
ご協力お願いします。
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