『歓楽のハレム』(ジョージ・ハーバート 江藤潔/訳 富士見ロマン文庫 No.64)の感想
書籍『歓楽のハレム』(ジョージ・ハーバート 江藤潔/訳 富士見ロマン文庫 No.64)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
なかなか、楽しめた内容の本です。
もちろん、タイトルどおりの内容で、百年以上、読み継がれてきた古典だそうです。
あらすじを説明いたしますと、23歳のイギリス人艦長、ジョージ・ハーバート卿(文中では、「私」)は、モロッコ沖合に停泊中、ほんのつかの間、船を離れて戻れなくなり、難儀していたところを、ある女性に助けられます。そこは、何と各国の美女がつどうハレムで、彼は歓待されます。彼女達九人は、やはり、艶っぽい身の上話を順番に打ち明ける一方、彼もまた、経験してきた色ざんげを語り、夢のようなひとときを過ごすのでした。
まず、いただけない点は、表紙イラストが、恥ずかしすぎます。足を開いた美女で、しかも、表紙のほぼ中央に(自主規制)なので、カバーをかけずに人前で読むのは無理ではないでしょうか。
それから、最後の締めをつとめる、ルネというフランス娘がもっとも美しくて、語りも一番長かったのですが、序盤にあった、ギリシャ娘のヘレン、ムーア娘のズレイカと比較して、白人が一番! という、作者様の偏見が表われているように感じられましたね。
最近のコメント