『やることを先取りできる! 習慣手帳術』(海野敬・アメージング出版)の感想
書籍『やることを先取りできる! 習慣手帳術』(海野敬・アメージング出版)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
こちらは、手帳の効果的な使い方を記しています。でも、今までによく読んできた内容とは、正反対の立場を取っていらっしゃいます。
つまり、帯カバー代わりの下三分の一に印字されている宣伝文? によりますと。
「優先順位をつくらない」
「余裕時間を持たない」
「振り返りをしない」
と、このような使い方を推奨しておられます。
章ごとのタイトルからしても、「第0章 手帳論」「第一章 目標達成術」「第三章 習慣化術」「第四章 手帳術」となっており、よく言えばシンプル、悪く言えば、地味でパッとしない感じです。
図表も豊富と言いたいのですが、カラフルながらも、まるで図表ソフトをそのまま引用したかのように、味気ないのです。
それでも、作者様の主目的は。
手帳の目的に合った使い方ではなく、人それぞれの目的に合った、よい習慣を身につけるための、道具としての、手帳の使い方なのです。
作者様は、何度も「7つの習慣」を引用されていて、私はそのタイトルだけしか知らないのが残念なのですが、人格主義にもとづいたよい習慣を、苦痛に思ったり、三日坊主に終わったりしないよう、完全に習慣化することが大切と、力説しておられます。
そこでまた、ちまたによくあるスピリチュアル本、もしくは、自己啓発本に対して、批判はしておられませんが、否定的な雰囲気を、私は、しばしば感じ取りました。←間違っていたら、ごめんなさい。
ですから、こちらの本は、読んでいて、「私は絶対に、夢をかなえるぞ!」という、ドキドキ、ワクワクした気分にはなれませぬ。
むしろ、作者様の個性やお仕事の影響ゆえでしょうか、マニュアルを読んでいるようで、正直申し上げて、退屈な部分もありました、のですが。
「やりたい」のではなく、「やる」こと。
時間は、自由にならない。自由にできるのは、各人の行動だけである。
そういう主張には、ドキッとし、うろたえさせられました。
天才と凡人とまではいきませんが、希望を達成できる人と、グチを言うだけの人になる違いは、この決意と行動力にあるのだと、私は思います。
そこで、まず、作者様のお勧めの手帳に似たノートを購入してまいりました。
今年も残りわずかなので、私も習慣化を試してみるつもりです。効果が認められましたら、また感想を書きますね。
お勧めいたします。それでは。
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